L5-1.日々の作業ローテーション
いよいよリアルトレードに入っていきますが、準備から注文、決済、そしてそこからが大事なのですが、結果分析をしていきます。
その流れを説明していきます。
目次
Toggle日々のチャートのライン更新
チャートのラインは数時間ごとに変わってきます。
こまめに行うに越したことはないのですが、忙しい人は、1日に1回でも構わないでしょう。
当然ながら、シナリオ構築の前にはラインを最新の状態にしておかなければなりません。
シナリオ構築
ラインから、4つの手法に該当する場所を探します。
「今後このように動けば該当する」という時には、TradingViewでパス(矢印)とロングポジション、ショートポジションを描画したり、テキストで「ここを抜けたら押し目を売りで入る」などと書いておきます。
取引できる日時か確認
その時間帯が取引できる日時か(googleカレンダーで確認)、また当日の経済指標を確認します。シナリオはそのままでいいですが、その後の動きで経済指標に時間がかぶりそうな場合は「経済指標、見送り」などと書いておきます。
アラーム設置
常にチャートを見る必要はありません。TradingViewのアラームを設置し、鳴ったら対応するだけです。
(よくあるトレーダーのたくさんの画面を眺めているものがありますが、私から言わせれば非効率極まりないです)
釣りに例えれば、「浮き」をじっと見ている必要はないのです(スキャルピング取引ではないので)。
釣り竿についた「鈴」が鳴ったら動けばいいのです。
※アラーム設置の仕方はどこかで説明した?
「ここを抜けたら」「この線と交差したら」のところにアラームを設置します。
その線を右クリックして、「アラートを追加」です。設定はデフォルトでいいと思いますが、アレンジしてもかまいせん。
現状認識
アラームが鳴ったらエントリー準備をします。
現状認識シートを埋めて、エントリー前にチェックを確認し、根拠と懸念点を確認します。
ここで、ルールにない取引だとしたらわかりますのでエントリーは見合わせます。
エントリー
プライスアクションを見て、成行注文、指値注文、逆指値注文を入れます。
注文後、その時のチャート画面を保存し、ブログやコミュニケーションツールに書き込みます。
決済
あとは、基本ほったらかしで見る必要がありませんが、「追っかけトレード」の場合、チャネルラインから外れた場合に、TP(利確位置)を建値に変更する必要があります。
1時間に1回程度、チャートを確認する必要があります。またはチャネルラインの外にアラームを設置し、そこにひっかかったら確認という形でもかまいません。
チャートを常に表示しておきたくなるかもしれませんが、プロスペクト理論が働き、結果が悪くなりますので、やめましょう。
「果報は寝て待て」と言いますが、基本米国市場で寝ている間に決済されることが多いです。
勝率が上がってくれば、朝起きて利確のメールが届いているのが楽しみになります。
チャートをつい見てしまったり、ドキドキして眠れないようであれば、それは賭け金の設定が間違えています。ロットを下げたり損失率を下げたり見直す必要があります。
結果分析
おそらく、FX教材を出している人の多くが、ここまで面倒を見ないから、せっかく良い手法でも生徒さんは「理論はわかったけど、なぜか勝てるようにならない」と脱落してしまうのではないでしょうか。
ここからが一番大事です。これをしないと、ただゲームをしているだけです。草野球と同じです。
「勝った」「負けた」と感情が動いているうちは永続的に勝ち続けることはできません。
勝っても負けても淡々と感情を出さずに「作業」のごとくコツコツこなしていくことが大事です。
ラグビー選手がトライを決めても感情をださない事がありますが、あんなイメージです。
せいぜい机の下で小さなガッツポーズくらいにしておきましょう。
「勝った」場合は、「この手法は有効だった」とチャートを成功体験で記憶します。
「負けた」場合は、自分の間違えか、手法通りでの間違えか(仕方ない)に分かれます。
これをはっきりさせることが大事です。利確位置、損切り位置、方向などをチェックし、今後の取引に生かしてこそ成長できます。
「FX結果分析」シートに書き込みます(50取引程度すれば、自分の傾向がなんとなくわかってきて、自分の得意な手法などがわかってきます)。もし、勝率が悪い手法があれば、それは一切手をつけないのもありですし、改善点を見つけて勝ちにつなげられれば、取引チャンスが増えるのでさらに良いでしょう。
ブログやコミュニケーションツールには、決済後のチャート、M15、H1、H4の画面コピーを貼り、反省点、感じたことなどを書きます。決済後すぐのチャートではなく、数時間後の動きまでわかるチャートもわかるとさらにいいかもしれません。どちらでもかまいません。
- ギリギリ利確した
- ギリギリ利確に届かなかった
- ギリギリ損切りにかからなかった
- ギリギリ損切りにかかった
場合は要注意です。今後の利確と損切り位置を決める際の調整箇所となります。
数日後、1カ月後、3ヶ月後に読み返すことも大事です。自分が成長していることを実感できるでしょう。「なんでこんなところで入ったんだ」「ここは逆でしょ」など自分にツッコミを入れられます。
この点を調整できず、結果がなかなか追いついてこない場合は、一緒に考えていきましょう。1年かけてフォローします。基本あなたのトレード結果について私の考えをいつでも答えています。
集計する
土曜日に、月曜日から金曜日までの集計を出します。
また毎月1日には、前月の集計をします。
cTraderで簡単に結果がわかります。
「無駄な取引が多かった。もっと慎重に取引しよう」「今週は、勝てたのでこの調子で取引チャンスをさらに増やそう」など結果を元に今後の取引のあり方を検討します。
2週連続で勝てたら自信を持ちましょう。自分に小さなご褒美をあげてもいいかもしれません。
2ヶ月連続で勝てたら勝ちパターンの軌道に乗ったかもしれません。勝った額の範囲内で新たなパソコン周りのガジェットを新調してもいいかもしれません。
その後、勝てない月もあります。そんな時でもたんたんと日々のローテーションを繰り返しましょう。
FX市場はそんなに甘くありません。すぐに結果を求めようとあせらず、1年がかりで2ヶ月連続勝ちを目指しましょう。
ここまで読んだ方は、この手法が「ギャンブル的な要素を排除」していることがわかるでしょう。